おむすびスタンド 「くど」

おくどさんのある
古くて新しいキオスク

弘法大師がひらいた高野山の玄関口、九度山は
弘法大師が母親に会うために、月に9回(九度)山を降りてきたという伝説があります。
その「九度」と「おくどさん」の「くど」をかけて
かま炊きごはんのおむすびが食べられるキオスクがあったら面白いと考えました。
駅構内にもかかわらず火を使う「かまど」を置く。
突飛なアイデアを提案してみたら、
意外にも南海電鉄さんがとても応援してくださり実現したお店です。
改修には高野山でお坊さんたちが使うためにすかれていた「高野紙」を染め直し、
ファサードに貼りました。
当初は駅舎だけを改修する予定でしたが、
ホームの横にある倉庫も改修許可をいただき、イートインスペースにしました。
思い描いたテーマは「もし空海が生きておられたら、考えたであろう伝説の車両」。
岩出市にある根来寺の屋根裏に使われていた薄板3万枚を墨で染め直し
電車の車両を彷彿とさせるように、倉庫の内側にカーブをつけて貼りました。
電車の窓や車両連結部分の幌など、いただける物はいただいてフル活用しました。
「くど」では、おむすび以外にもアイスクリームやちょっとしたお土産を売っていたり
Book+コトバノイエの選書による文庫本コーナーもあります。

おむすびスタンド 「くど」
add:和歌山県伊都郡九度山町大字九度山123-2 南海電鉄 ​九度山駅 構内
tel : 0736-20-7553
open:9:00~16:00
close:月