2022-06-19

梅の収穫

源次郎グループで販売している梅シロップや梅干しに使う梅を自分達で採って、加工して販売する。自分達の商品は、どのような工程で作られるのか。そのような自分たちが提供するものの理解を深めるため、宮本農園さんへ梅の収穫お手伝いへ行くこととなりました。

みなべの宮本農園さん

宮本農園さんは、みなべ町の梅農家さんです。
6月になると、夫婦で毎日2ヘクタールの梅林を回り、黄色く完熟した梅を拾います。
収穫シーズンは、1日でコンテナ100〜200杯分とれてその日中に洗って選果して、塩漬けにするとのこと。
ニホンミツバチを育てられていて、梅の受粉に利用しているそうです。
減農薬、除草剤不使用で昔ながらの梅づくりを続ける農家さんです。

宮本農園さんが目指すのは「持続型循環農業」
冬場の低温時でも活動できるニホンミツバチの力を活用し
2月の梅の花が咲く頃には、ミツバチによる花から花への受粉によって
6月にはたわわに実る、いわば自然に任せ人間のやるべき事は最低限。

しかし、宮本農園さん以外の圃場では農薬もたくさんつかわれており
主に問題になっているのは「殺虫剤=ネオニコチノイド系農薬」
ハチが農薬のかかった葉にとまると倒れていくという怖いもの…

「無農薬」という言葉だけでつい”安全”という良いイメージを持ちますが
一定の基準以上の商品にするためには
やはり肥料や消毒の必要性は欠かせないものだという意見も。
きちんと良い状態で出荷し、お客様へ届けることが
梅を世の中に流通させる梅農家としての役割だと思う、と宮本さん。

青梅拾いの様子

青梅は写真のように青いネットに落ちているので、それをタモで掬っていきます。
タモの縁で弾かないように注意して、手前から勢いをつけて掬いあげます。
カゴは、ポリタンクを加工してソリのようにカゴを引けるよう工夫されています。
みんなで競うように黙々と拾いました。

青梅の選果

最後に収穫した青梅を、熟しすぎたり傷が入ったりする梅を除けながら選果機でサイズ選別をします。
梅の数が多いので、人数をかけてしっかり梅を選別しつつどんどん選果機に送り出していきます。
選果が終わり、本日の私たちの作業は終了となりました。

初めての青梅収穫体験、貴重な経験をすることができました。今回は収穫のみですがこうやって農家さんが収穫することによって初めて、生産物は私たちの手元に届くのだなと実体験できてすごく嬉しいです。
美里の梅処理ももっと丁寧にしようという思いにもつながりました。

今回は曇り空だったので涼しくて作業もしやすかったのですが、天気が良かったら大変だっただろうなと思い、そんな中で毎日休みなく働く農家さんはやはりすごいなと尊敬します。

次回、完熟梅の収穫もお手伝いに行かせていただきます。